水回りリフォーム

2023.04.06

■水回りリフォームとは


水回りとは、文字通り家の中で水を使う場所のことを指します。毎日使用するキッチン・トイレ・お風呂・洗面所はできるだけキレイにしておきたいものですが、汚れが溜まりやすいのも事実です。
そのような水回りの設備やリフォームについて説明していきます。

【キッチン】

キッチンには、壁付けのものと対面式のものがあり、I型・L型などさまざまなパターンのものがあります。
壁付けは壁のほうを向いて調理などを行うタイプで、対面式はリビングのほうを向いて調理を行うタイプです。
壁付けキッチンは昔ながらの家にあるイメージですが、空間を有効活用しやすいことから今でも選ばれているものになります。
対面式キッチンは、リビングで過ごす家族のほうを見渡せることから選ばれているのも人気の理由のひとつです。

I型は、コンロや調理台、シンクが横一直線になっている形です。L型は、調理台を角にしてL字に曲がっている形のキッチンをいいます。
既存のものと同じ向き、同じ形でリフォームすることができるのはもちろん、向きや形を変えてリフォームを行うこともできます。向きや形を変える場合は、これまで隠れていた床や壁が露出するため、そちらの補修も行うことが必要です。

キッチンの設備は、メーカーだけでなく種類やグレードもさまざまです。グレードによって、価格帯も異なるため、必要な機能やオプションをしっかり検討する必要があります。

【お風呂】

お風呂には、従来工法とユニットバスという二つの工法があり、現在はユニットバスが主流となっています。昔ながらのお風呂は、従来工法でつくられていることが多く、オーダーメイドのパーツを現場で一からつくり上げていく方法のことをいいます。オーダーメイドのため、好きなパーツをや素材を選ぶことができますが、その分費用や工期がかかってしまうでしょう。

一方で、床や天井・壁などをセットで工場で生産し、現場では組立てるだけなのがユニットバスです。一からつくり上げる必要がないため、ユニットバスの工期は短いのが特徴です。
また、ユニットバスもキッチンと同様にメーカーや種類にグレードなどによって価格帯が異なります。在来工法からユニットバス、ユニットバスから在来工法というように工法を変えることも可能ですが、費用が高くなる可能性もあります。

【洗面所】

洗面所のリフォームは、洗面台の交換が主な工事内容です。こちらもキッチンやお風呂と同様に、洗面台にも種類があり、手を洗うための台のことを洗面台、身だしなみを整えるための設備が整っているものを洗面化粧台といいます。
一人暮らしであれば費用を抑えるために幅の狭いスタンダードタイプを選ぶこともできます。家族の人数が多い場合は、洗面台が狭いと朝バタついてしまう可能性も……。
家族の人数やライフスタイルに合わせて洗面台の幅などを選ぶようにしましょう。

洗面台の交換と同時に床や壁のクロスを張替えや、収納の増設や仕様を変えることもできます。洗面台自体の場所の移動を行う場合には、水道工事や内装工事を追加で行う必要があるため、洗面台の交換と追加で費用がかかることも覚えておきましょう。

【トイレ】

トイレの便器にもタンクレスやタンク一体型・セパレート型といった種類があります。タンクレスは文字通りタンクがなく、水道から水を引っ張っているタイプです。タンク一体型は、タンクと便座が一緒になっているタイプ。セパレート型は、タンクと便座が分かれているタイプのことをいいます。

タンクレスは、見た目がスタイリッシュでお手入れがしやすいのがメリットです。タンク一体型は、タンクと便座の隙間に汚れが溜まることはありませんが、どちらかが壊れた場合どちらかだけ修理に出すことができません。セパレート型は、隙間のお手入れが大変ですが、どちらかが壊れた際でも一方だけを修理に出せるメリットがあります。

■リフォームの時期


水回りに明らかな異変を感じた場合は、リフォームを決断するほかありませんが、「年数もそこそこたつし、汚れも気になるな」と思うこともあるでしょう。家を建ててから約10年たつとリフォームを検討し始める時期です。年数以外にもリフォームの時期の目安となるポイントをご紹介します。

【キッチン】

キッチンは家族が口にするものをつくる場所です。できるだけキレイな状態を維持したいですよね。キレイに使うように意識していても、年数を重ねるごとに劣化を止めることはできません。古くなってきていることや汚れが溜まってきていることに気が付いても、なかなかリフォームを決断することは難しいです。

使用頻度や使い方によっても劣化の速度は異なります。キッチンの耐用年数は、一般的に10~20年といわれています。わかりやすいリフォームの時期は、この耐用年数です。ほかにも水漏れや排水などのトラブルが発生すると、そのまま使い続けるには、パーツの交換や簡単な修理で解決するものならいいですが、そうでない場合にはリフォームが必要です。

また、調理台の高さが合わなかったり、キッチンの向きや形などで使い勝手が悪い場合もあり、その場合はリフォームをすることをオススメします。

【お風呂】

お風呂のリフォーム時期は、15~20年が目安です。浴槽はお湯をためたりシャワーで流したり、使用後に水滴が壁について今間になっていると、カビや腐食の原因になり劣化が早まる原因にもなります。
毎日掃除を行っていても、細かい部分までは落としきれないこともあり、汚れが溜まってしまいます。

まだまだ使えそうな見た目でも、内部の劣化が進んでいることも多く、見た目だけでは判断が難しいです。
お風呂だけでなく、家の構造まで腐食が進むと、さらに大規模な工事が必要になり、費用と工期が多くかかります。

また、カビやサビが目立つようになったり、排水口から臭いがするようになったりするとリフォームを検討する時期に来ていると意識する必要があります。
浴槽のひび割れや水漏れが起こっている場合は、できるだけ早く処置することがオススメです。

【洗面所】

洗面所のリフォーム時期は、お風呂と同じ15~20年が目安です。使用頻度によっても異なりますが、15~20年たつと水栓や配水管が痛んでくることがあるためです。手洗いボウルがひび割れていたり水漏れを起こしている場合は、早めに交換するようにしましょう。
また、洗面台を交換する場合の多くは、壁やクロスを張替えています。

不具合だけでなく、家族構成やライフスタイルの変化によって洗面所のリフォームを考える方も多いです。
家を建てた当初のころは、狭い洗面台でも気にならなかったことが、家族が増えたことにより朝バタついてしまうこともあるでしょう。脱衣スペースが狭い場合にしても、使い勝手が良いようにリフォームするのがオススメです。

【トイレ】

トイレのタンクは約10年、配管などは約20年が寿命といわれています。便座自体は陶器でできているため、ひび割れがなければ、使用し続けることができますが、汚れや臭いといったものが取れなくなっていきます。
こまめに掃除していても汚れや臭いが気になりだしたらリフォームを考える時期に来ていると思いましょう。

ほかにも、水の流れが悪くなってきている場合は、配管にトラブルが起こっているかもしれません。
放置していると、配管が詰まり、逆流してくる最悪の事態も……。
また、最新式のトイレは節水・節電機能を持つものもあるため、古いものを使い続けるよりお得になる場合もあります。

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